GNIが新株予約権発行による第三者割当増資を実施しました。これは機会を狙っていたノンホルダーには最高のチャンスですよね。ここを長期で持っていた過去の経験から、今後を予想してみたいと思います。
目次
今回の増資
目的
当社の新たな 成長戦略として、単一で世界一大きな医薬品の市場である米国での研究開発活動を加速、拡大す るとともに、新たな事業分野への進出も推し進めてゆきたいと考えております。
資金調達方法
今回の資金調達は、割当予定先に対し本新株予約権を割り当て、割当予定先による本新株予約権 の行使に伴って当社が資金を調達する仕組みとなっております。本新株予約権の行使価額は、本新 株予約権の各行使請求の効力発生日の直前取引日の当社普通株式の終値(同日に終値がない場合に は、その直前の終値)の 92%に相当する金額に修正されます。
スキームのメリット
本新株予約権の下限行使価額は 340 円に設定されており、行使価 額の下方修正には歯止めが掛かる仕組みとなっています。
本新株予約権の目的である当社普通株式数は 20,000,000 株で固定されており、株価動向に かかわらず、最大交付株式数が限定されているため、希薄化の規模は限定的です。
使用用途
① BAB株式の取得費用 6,500
② 中国におけるF351の研究開発費用 1,500
③ 米国におけるF351の研究開発費用 4,084
④ 中国におけるアイスーリュイの適応症拡大によ るDN治療薬としての研究開発費用 1,000
⑤ 中国におけるアイスーリュイの適応症拡大によ るCTD-ILD治療薬としての研究開発費用 500
影響
希薄化率は17.54%(議決権ベースの希薄化率は17.55%)に相当します。
気になる事
BAB株式の取得費用
これを行うための増資だと言っても過言ではない・・・??昨年の株主総会では、資金は潤沢だから増資の必要はないと言っていたので、これに占める割合が大きそうですね。
米国におけるF351の研究開発費用に関して
えっと、これってどこかと提携してやるから資金には問題ないって奴じゃなかったでしたっけ・・・。探したらありました。これこれ↓
平成 28 年3月 14 日
本治験許可申請が FDA により承認されれば、当社としては、本試験に引き続いて臨床試験を米国で行うために提携先を探すこととなると考えています。
臨床試験費用と研究費用って別なんですね。
増資と株価推移
36、37回を見てもわかるのですが、下がる事よりも上がりにくくなることが最大のデメリットだと思います。まずは増資ショックで下がり、そこから上方向へは鈍くなることが予想されます。
第何回か忘れましたが、どこかの増資は下がるどころか好感されて上がった記憶があります。しかしその後上がっては叩かれ上がっては叩かれの繰り返し。行使完了するまで「は~。」ってため息ばかりついていました。
感想
今回は新保険目録収載が出ていますので、売り上げUPはするでしょうし、米国の治験関係の進捗が良ければ好感されるでしょう。その時に売り浴びせれば、それほど下がらずに行使できるかもしれません。ですが株価の変動は鈍くなるでしょうね。じゃぶじゃぶだから値動き無いと言われていたGNI。最近の値動きが鉄火場の様に激しいものになっているので忘れていました。昨年は1日20万株くらいしか出来なかったこともあります。そうしたら行使できないので会社は材料出すしかなく。となれば反転の可能性も!!!(願望)
36回の様に下限下回ったら再募集みたいなことはない様ですが、材料の力VS新株圧力になりそうですね。とりあえず行使完了、もしくはチャート的に居心地よかった200円台に来るまで様子見です。